昨日、地上デジタルテレビ放送への完全移行まであと1年になりました。今年3月現在の地デジ普及率は83.8%まで高まってきており、その中でもここ富山県の地デジ普及率は全国首位の88.8%なのだと総務省は発表(PDF)しています。
数値を見ている限りではあと1年で十分対応が可能に見えてきますが、富山県高岡市に住んでいると、この高い普及率に疑念を抱かずに入られません。
というのも、高岡市は市内の二上山にある中継所が地デジ化を機に廃止になる予定で、屋根の上のアンテナの向きを見れば地デジ化対応が済んでいるかどうか大体分かるのです。最近急速に対応が進んできているようには感じますが、確実に地デジ化対応を済ませている住宅は全体の1/4程度に過ぎません。約半数の世帯は廃止予定の二上中継局にアンテナを向けており、これらの住宅はほぼ確実に地デジ対応していません。
気になるので、今週末簡単に調査をしてみました。
高岡市中心部の下記の地図の赤線の道路を3kmほど歩き、この道路の南側で眼に入るアンテナを数えます。サンプル数は105です。
より大きな地図で アンテナの向き調査地点 を表示
集合住宅も商業施設も1本と数えています。
アンテナの向きによる見分け方は以下のとおりです。
1. 地上デジタル放送に対応済み
今後推奨される呉羽山送信所に向けてUHFアンテナが1本。
呉羽山送信所と廃止予定の二上中継局に向けてUHFアンテナが1本づつ。地デジ未対応のテレビも併用していると思われます。
3. どちらか判別できない
呉羽山送信所に向けてVHFアンテナとUHFアンテナが1本ずつ。二上中継局の出来る前の古目の住宅に多い構成です。このままで地デジを受信できます。
福光中継局に向けてUHFアンテナが1本。地デジ化済みの中継局で、呉羽からの電波が受信しづらい場合の選択肢として指定されています。
2. 地上デジタル放送に対応していない
廃止予定の二上中継局に向けてUHFアンテナが1本。アンテナが1本で済むこともあり、新しい住宅は大抵この構成です。アンテナの向きを120度ほど回せば地デジも受信できるはずです。
結果は下記のグラフのとおりです。
今回の調査結果から見た地デジ普及率は、どんなに高くても47%で、総務省の出した88.8%という数値が全く信じられなくなります。
今回の方法ではケーブルテレビが抜け落ちる欠点がありますが、加入率は15%前後でしょうから大勢に影響はないはずです。
総務省調査における富山県内のサンプル数は205と、正確な調査と言えるほど多くないのですが、それにしても違いすぎます。
総務省がサバを読んでいるとも思いませんが、郵送調査に協力するようなマメな人は地デジ機器買い換えに対してもマメに対応しているのかもしれません。
おそらくは1年後に結構な数の人がテレビを見られなくなることになるのでしょう。各テレビ局の激しい周知活動にもかかわらず普及が進んでいないのは、多くの人がテレビはもう見れなくてもいいやと意図的に選択しているようにも思えます。これがネットをはじめ他の新しいメディアの活性化につなげることが出来れば素晴らしいのですが、どうなるでしょう?
数値を見ている限りではあと1年で十分対応が可能に見えてきますが、富山県高岡市に住んでいると、この高い普及率に疑念を抱かずに入られません。
というのも、高岡市は市内の二上山にある中継所が地デジ化を機に廃止になる予定で、屋根の上のアンテナの向きを見れば地デジ化対応が済んでいるかどうか大体分かるのです。最近急速に対応が進んできているようには感じますが、確実に地デジ化対応を済ませている住宅は全体の1/4程度に過ぎません。約半数の世帯は廃止予定の二上中継局にアンテナを向けており、これらの住宅はほぼ確実に地デジ対応していません。
気になるので、今週末簡単に調査をしてみました。
高岡市中心部の下記の地図の赤線の道路を3kmほど歩き、この道路の南側で眼に入るアンテナを数えます。サンプル数は105です。
より大きな地図で アンテナの向き調査地点 を表示
集合住宅も商業施設も1本と数えています。
アンテナの向きによる見分け方は以下のとおりです。
1. 地上デジタル放送に対応済み
今後推奨される呉羽山送信所に向けてUHFアンテナが1本。
呉羽山送信所と廃止予定の二上中継局に向けてUHFアンテナが1本づつ。地デジ未対応のテレビも併用していると思われます。
3. どちらか判別できない
呉羽山送信所に向けてVHFアンテナとUHFアンテナが1本ずつ。二上中継局の出来る前の古目の住宅に多い構成です。このままで地デジを受信できます。
福光中継局に向けてUHFアンテナが1本。地デジ化済みの中継局で、呉羽からの電波が受信しづらい場合の選択肢として指定されています。
2. 地上デジタル放送に対応していない
廃止予定の二上中継局に向けてUHFアンテナが1本。アンテナが1本で済むこともあり、新しい住宅は大抵この構成です。アンテナの向きを120度ほど回せば地デジも受信できるはずです。
結果は下記のグラフのとおりです。
アンテナの状況 | 度数 | 対応状況 | 比率 |
呉羽山UHF | 18 | 対応済 | 23% |
呉羽山UHF, 二上山UHF併設 | 6 | ||
呉羽山VHF, UHF併設 | 23 | 判別不能 | 24% |
福光UHF | 2 | ||
二上山UHF | 56 | 未対応 | 53% |
今回の調査結果から見た地デジ普及率は、どんなに高くても47%で、総務省の出した88.8%という数値が全く信じられなくなります。
今回の方法ではケーブルテレビが抜け落ちる欠点がありますが、加入率は15%前後でしょうから大勢に影響はないはずです。
総務省調査における富山県内のサンプル数は205と、正確な調査と言えるほど多くないのですが、それにしても違いすぎます。
総務省がサバを読んでいるとも思いませんが、郵送調査に協力するようなマメな人は地デジ機器買い換えに対してもマメに対応しているのかもしれません。
おそらくは1年後に結構な数の人がテレビを見られなくなることになるのでしょう。各テレビ局の激しい周知活動にもかかわらず普及が進んでいないのは、多くの人がテレビはもう見れなくてもいいやと意図的に選択しているようにも思えます。これがネットをはじめ他の新しいメディアの活性化につなげることが出来れば素晴らしいのですが、どうなるでしょう?
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