先日のエントリーの内容から、自分が想像した事件の流れを記しておきます。
事実は往々にして異なるのでしょうけれど。参考までに。
橘元市長の下、高岡市役所は公共事業の発注先の選定方法を、公平さや価格に問題の出がちな随意契約から競争入札へ切り替えようとしていた。
遺跡発掘調査事業を初めて競争入札に切り替えた2008年、市の担当者は不慣れさから継続して利用してきた業者に受注させようと談合の依頼をしてしまう。
翌2009年も市の担当者は談合を依頼するが、 北陸航測などは身の危険を感じて打ち合せの内容を録音するようになっていた。
やがて誰がしかから告発が行われて警察が官製談合の疑いで捜査を始める。それに気づいた市役所の管理職は担当職員に説明を求める。次いで警察から市役所への捜査協力要請と、担当職員への任意の事情聴取が行われる。
担当職員は2010年1月末に失踪、3月に遺体で発見される。
警察と市役所の管理職は捜査の過程で担当職員を追い詰めすぎて自殺させてしまったのではないかと考え、事態の隠蔽を始める。
警察は捜査容疑を官製談合から業者間談合に切り替え、市役所を捜査対象から外す。市役所の管理職は警察に捜査協力を依頼されるまで知らなかったと嘘の発表を繰り返す。
6月に業者3社の営業職員が逮捕され、9社が書類送検。内2社が起訴される。
7月に高橋市長により市役所の内部調査が始まる。7月中旬の中間発表で警察の調査協力以前に事件を認識していたことを認める。8月の最終報告で管理体制に問題はあったが、談合関与は確認できなかったと発表。
8月現在、業者間談合として裁判が進行中。
事実は往々にして異なるのでしょうけれど。参考までに。
橘元市長の下、高岡市役所は公共事業の発注先の選定方法を、公平さや価格に問題の出がちな随意契約から競争入札へ切り替えようとしていた。
遺跡発掘調査事業を初めて競争入札に切り替えた2008年、市の担当者は不慣れさから継続して利用してきた業者に受注させようと談合の依頼をしてしまう。
翌2009年も市の担当者は談合を依頼するが、 北陸航測などは身の危険を感じて打ち合せの内容を録音するようになっていた。
やがて誰がしかから告発が行われて警察が官製談合の疑いで捜査を始める。それに気づいた市役所の管理職は担当職員に説明を求める。次いで警察から市役所への捜査協力要請と、担当職員への任意の事情聴取が行われる。
担当職員は2010年1月末に失踪、3月に遺体で発見される。
警察と市役所の管理職は捜査の過程で担当職員を追い詰めすぎて自殺させてしまったのではないかと考え、事態の隠蔽を始める。
警察は捜査容疑を官製談合から業者間談合に切り替え、市役所を捜査対象から外す。市役所の管理職は警察に捜査協力を依頼されるまで知らなかったと嘘の発表を繰り返す。
6月に業者3社の営業職員が逮捕され、9社が書類送検。内2社が起訴される。
7月に高橋市長により市役所の内部調査が始まる。7月中旬の中間発表で警察の調査協力以前に事件を認識していたことを認める。8月の最終報告で管理体制に問題はあったが、談合関与は確認できなかったと発表。
8月現在、業者間談合として裁判が進行中。
コメント
高岡市役所官製談合疑惑について興味を持つ一市民です。このたびは、錯綜する報道情報をまとめていただき、非常に読みやすく拝見させていただきました。
9/6に判決が出てしまうということもありますが、改めて、高岡市役所の事実隠蔽疑惑について私見を書かせていただきます。
■なぜ担当職員山口氏は死ななければならなかったのか?
今一度、山口氏と業者の関係、死亡前後の状況を再確認したいと思います。
【業者との関係】
当時の担当職員は、埋蔵文化財業務において、自分の考えにこだわることが多かった(※言い方を変えると、遺跡に対する知識が深く、情熱もある。知識では、業者も周りの職員も誰もかなわない。)とのことであり、同僚や部下職員、あるいは業者に対して厳しく接したりすることもあったようである。担当職員は、発掘調査の成果を発表する現場説明会や埋蔵文化財展の開催にあたって、展示の準備や遺物の運搬、駐車場整理などに複数の業者に運営の協力を求めていた。また、市が直営で行う発掘調査において、関係業者の調査員に助力を依頼していた。一方、担当職員と関係業者の調査員とは、仕事以外でも考古学や文化財の研究仲間として私的交流があったということも聞かれた。
これらのことは、行政に携わる公務員として適切さを欠いた行動であったと言わざるを得ない。
【死亡前後の状況】
1/23~1/25:警察が贈収賄容疑の当事者として、高岡市を調査
1/26の朝:山口氏、母親に「今日遅くなるから。」と告げそのまま行方不明に(職場の車の中に財布や免許証を残し、キーをつけたまま行方不明)
2か月後:新湊漁港で全裸溺死体で発見される。(なお、遺体の損傷は激しく、一部白骨化していた。)
疑問点①:1月の真冬のさ中、自殺するとはいえ、わざわざ全裸で入水するものだろうか?(※なぜ、警察は、このような不明点が沢山ある中で、自殺と特定できたのだろうか?)
疑問点②:行方不明になってから、遺体発見まで、2か月間というかなりの時間を要しており、その間山口氏は何をしていたのだろうか?もしも行方不明直後に自殺していたとしても発見までの2か月間は長すぎるわけで、遺体に重石をつけられる等、他殺の可能性すら考えられる。なお、死体が発見されたのは、北日本新聞のみ富山新港との報道であるが、真実は新湊漁港である。
■高岡市内部検証チームについて
疑問点①:官製談合当事者内部で組織されたチームでどこまで真実が明らかになるのだろうか?
⇒外部の検証チームによる、再調査が必要であると考える。今回の事件以外でも官製談合が行われている可能性は否定できない。
疑問点②:「検証を行う際に必要に応じて外部関係者の聞き取りを行った。」とあるが、聞き取りを行った業者はどれも書類送検された業者ばかりで、はたして、どれほどの信憑性があるのであろうか?
⇒今回の事件に直接関係のない業者や、関係者への聞き取りがさらに必要である。
■高岡市が、事件の発覚から業者指名停止決定までの期間と、報道の度重なる追及により、虚偽を認めた点について
疑問点①:事件の発覚・逮捕から、業者指名停止決定までの期間が(たいした調査も行っていない状況の中で、1日間と短すぎる。また、業者に課せられた指名停止期間が15か月(高岡市)と長すぎる。
⇒これは、権力による横暴極まりない、意図的に業者の戦意喪失を狙ったものだと考えられる。
疑問点②:報道の度重なる追及により、高岡市は、内部検証チームを組織したわけだが、7月中旬の中間発表で警察の調査協力以前に事件を認識していたことを認める。
⇒検証の前後で、言っていることが変わっている高岡市は事の重大さを認識するべきである。高岡市教育長、苦しい釈明を示すのは、そろそろ辞めていただきたい。
以上のことから、高岡市の管理責任を問わざるをえないものと考えます。
市役所の罪を民間になすりつけるのは、いかがなものかと。。。一市民として、まだまだ高岡市は、隠し事をしているという不安を払拭することはできない状況であると思います。
さらなる再調査を求める事を、強くいいたい。そして、「天の声」には追従するしかないという公共事業の悪癖を、担当職員の死というかたちでもみ消そうとした疑惑の残る高岡市を信用することはできません。
それと、こちらのブログにこのような匿名の書き込みがありました。ご参考になればと思い、リンクを貼り付けておきます。
(※情報の真偽は定かではないですが、「火のない所に煙は立たず」ということで、、、。一部でこの様な噂も立っている状況ですので、なんら根拠のない話だということは言えないと考えられます。)
高岡近代化遺産情報
http://takaokaheritageinformation.blogspot.com/2010/06/blog-post_1028.html
情報ありがとうございます。
山口氏死亡の件も相当不審なことがあるのですね。