今年の北陸地方は雪が多めで、できればそろそろ屋根の雪下ろしをしたいところ。
登るのは危険で面倒なので、できれば地上から何とかしたい。近頃はホームセンターに行けば4,5mもの長さのスノーレーキ(ルーフレーキ)が売られていて、それを使えば楽そうである。みんな考えることは同じでどこのホームセンターに行っても売り切れていた。
しかし、ホームセンターで売ってるものを組み合わせれば似たようなものを作ることはできそう。予めネットでスノーレーキを調べていて 、便利そうに見えたのがこの手の雪下ろし棒↓。
Blizzard Hacks: Build a Clever Avalanche Roof Rake
https://makezine.com/2015/02/05/blizzard-hacks-build-a-clever-avalanche-roof-rake/
これが作れれば嬉しい。スカンジナビア半島の人が発明したもので“avalanche” roof snow removal tool、雪崩式屋根雪除去ツールと言うそうだ。国内でも何人か似たようなものを作った人がいた。
作るには長い棒と先端につけるコの字型の金具、雪を滑らせるシートが必要そうである。
良さそうな棒を探して見付けたのが物干し竿4〜5m、外径29mm,お値段2000円弱。それなら家にあるので買わなくてもそれを使えばいい。他に売っていた長い棒は大抵重たくて振り回せそうになかった。
あとはそれにくっつきそうなコの字型金具。それには壁に棚を作る時に使うL字アングルブラケットを2個組み合わせて使うことにした。物干し竿との接続にはガス管などの配管に使うU字ボルト2個を使う。物干し竿を除いた部品総額836円。
あとはこれに雪を滑らせるシートをくっつければ良さそうだが、とりあえずシート無しで使ってみたら上の動画のようにちゃんと雪が落ちてくる。しかもちょっとやそっとでは壊れなさそうな剛性感がある。かなり便利なものが完成した。
行う工作は物干し竿のさきっちょにコの字型の金具を固定するだけである。
物干し竿は伸縮式でも多分大丈夫だと思うけれど試してはいない。
あらかじめ物干し竿が屋根の希望する高さまで届くか確認してから作るかどうか決めるといい。
U字ボルトのボルト間の間隔を測る。今回使ったU字ボルトは41mm間隔だった。
L字アングルブラケットにU字ボルトのボルト間隔に合わせて41mm間隔で7mmの穴を空ける。
U字ボルトに切ってあるネジはM6だけど若干余裕を持って大きめの穴にした。安い電動ドリルを使ったので最初に2.8mmの小さな穴を開けてから4mm→6mm→7mmと徐々に穴を広げた。最後に8mmのドリルでバリ取り。
2つ目のL字アングルブラケットにも全く同じように穴を空ける。
L字アングルブラケット2つをコの字型に重ねる。
これは無くても機能するからオプションだが、重ねるL字アングルブラケットの間に雪が滑る樹脂製のシートを挟む。シートにはボルトを通すためにあらかじめカッターナイフでL字アングルブラケットに空けたのと同じ間隔で穴を開けておく。
空けた穴を使ってU字ボルトで物干し竿にネジ止めする。
物干し竿の固定する位置はコの字の内側にすることも外側にすることもできるが、U字ボルトの尖った部分で屋根に傷を付けたくないので外側にした。
物干し竿に傷を付けたくないので固定位置にはガムテープを巻いた。屋根に傷を付けないためにはU字ボルトの曲部にもビニルテープか何か柔らかい素材を巻いておけばよかった。
下から見るとこんな感じ。
完成
これで下から屋根の雪を突くと軽い力で雪に突き刺さり、トコロテンのような雪が上から滑り落ちてくる。楽しい。
コの字の先にビニル紐を張ると雪庇落とし、つらら落としとしても使える。
既製品に比べパイプが太くて強度的に有利。外径30mmの鉄パイプなのでたわまないし、折れる気が全くしない。
既製品には斜めの補強材が付いているが物干し竿が頑丈なので不要。組み立てが簡単。
物干し竿を除いた材料費が836円と安い。
屋根の下からでも使えるし、高いところは屋根に登って上から突いて落とすこともできる。その時は比較的安全な棟の部分から動かなくていい。
安価に入手可能なL字アングルブラケットの大きさに制限されて、一突きで落とせる雪の幅が20cmと狭い。既製品は60cmくらいあるようだ。
U字ボルトが屋根を傷つけないか心配。柔らかいゴムを巻くか、下に車輪をつけるかしたい。
棒を下に付けたので時々雪がまっすぐ自分に向かって滑り落ちてくる。途中で雪のバランスを崩して落としたい。刀みたいに鍔をつければいいのかも。
長いので狭い所では取り回しが難しい。伸縮式の物干し竿が良いのかもしれない。
雪がザラメになる前はもうちょっと軽く使えた気がする。あと長いのでこのような後ろにスペースがない場所で使うのはちょっと面倒。
この動画で使ってるのは雪を滑らせるためのシートとしてたまたま持っていたプラダンを挟んでみたバージョン。
登るのは危険で面倒なので、できれば地上から何とかしたい。近頃はホームセンターに行けば4,5mもの長さのスノーレーキ(ルーフレーキ)が売られていて、それを使えば楽そうである。みんな考えることは同じでどこのホームセンターに行っても売り切れていた。
しかし、ホームセンターで売ってるものを組み合わせれば似たようなものを作ることはできそう。予めネットでスノーレーキを調べていて 、便利そうに見えたのがこの手の雪下ろし棒↓。
Blizzard Hacks: Build a Clever Avalanche Roof Rake
https://makezine.com/2015/02/05/blizzard-hacks-build-a-clever-avalanche-roof-rake/
これが作れれば嬉しい。スカンジナビア半島の人が発明したもので“avalanche” roof snow removal tool、雪崩式屋根雪除去ツールと言うそうだ。国内でも何人か似たようなものを作った人がいた。
作るには長い棒と先端につけるコの字型の金具、雪を滑らせるシートが必要そうである。
良さそうな棒を探して見付けたのが物干し竿4〜5m、外径29mm,お値段2000円弱。それなら家にあるので買わなくてもそれを使えばいい。他に売っていた長い棒は大抵重たくて振り回せそうになかった。
あとはそれにくっつきそうなコの字型金具。それには壁に棚を作る時に使うL字アングルブラケットを2個組み合わせて使うことにした。物干し竿との接続にはガス管などの配管に使うU字ボルト2個を使う。物干し竿を除いた部品総額836円。
あとはこれに雪を滑らせるシートをくっつければ良さそうだが、とりあえずシート無しで使ってみたら上の動画のようにちゃんと雪が落ちてくる。しかもちょっとやそっとでは壊れなさそうな剛性感がある。かなり便利なものが完成した。
作り方
行う工作は物干し竿のさきっちょにコの字型の金具を固定するだけである。
用意するもの
- L字アングルブラケット180mm 2個 単価375円
- U字ボルト 径43mm(内径約33mm)、M6 2個 単価86円
- 物干し竿 外径30mm、長さ4m 1本 ある物
- ガムテープ
- 雪が滑る樹脂製のシート 180mm✕1〜2mくらい(これはオプション。参考にした動画では大きめのポリ袋を開いてシート状にして使っている。)
物干し竿は伸縮式でも多分大丈夫だと思うけれど試してはいない。
あらかじめ物干し竿が屋根の希望する高さまで届くか確認してから作るかどうか決めるといい。
工具
作業
U字ボルトのボルト間の間隔を測る。今回使ったU字ボルトは41mm間隔だった。
L字アングルブラケットにU字ボルトのボルト間隔に合わせて41mm間隔で7mmの穴を空ける。
U字ボルトに切ってあるネジはM6だけど若干余裕を持って大きめの穴にした。安い電動ドリルを使ったので最初に2.8mmの小さな穴を開けてから4mm→6mm→7mmと徐々に穴を広げた。最後に8mmのドリルでバリ取り。
2つ目のL字アングルブラケットにも全く同じように穴を空ける。
L字アングルブラケット2つをコの字型に重ねる。
これは無くても機能するからオプションだが、重ねるL字アングルブラケットの間に雪が滑る樹脂製のシートを挟む。シートにはボルトを通すためにあらかじめカッターナイフでL字アングルブラケットに空けたのと同じ間隔で穴を開けておく。
空けた穴を使ってU字ボルトで物干し竿にネジ止めする。
物干し竿の固定する位置はコの字の内側にすることも外側にすることもできるが、U字ボルトの尖った部分で屋根に傷を付けたくないので外側にした。
物干し竿に傷を付けたくないので固定位置にはガムテープを巻いた。屋根に傷を付けないためにはU字ボルトの曲部にもビニルテープか何か柔らかい素材を巻いておけばよかった。
下から見るとこんな感じ。
完成
これで下から屋根の雪を突くと軽い力で雪に突き刺さり、トコロテンのような雪が上から滑り落ちてくる。楽しい。
コの字の先にビニル紐を張ると雪庇落とし、つらら落としとしても使える。
この雪下ろし棒の良いところ
春になったら物干し竿に戻すだけなので収納に頭を悩ませる必要がない。既製品に比べパイプが太くて強度的に有利。外径30mmの鉄パイプなのでたわまないし、折れる気が全くしない。
既製品には斜めの補強材が付いているが物干し竿が頑丈なので不要。組み立てが簡単。
物干し竿を除いた材料費が836円と安い。
屋根の下からでも使えるし、高いところは屋根に登って上から突いて落とすこともできる。その時は比較的安全な棟の部分から動かなくていい。
問題点
ちょっと重い。安価に入手可能なL字アングルブラケットの大きさに制限されて、一突きで落とせる雪の幅が20cmと狭い。既製品は60cmくらいあるようだ。
U字ボルトが屋根を傷つけないか心配。柔らかいゴムを巻くか、下に車輪をつけるかしたい。
棒を下に付けたので時々雪がまっすぐ自分に向かって滑り落ちてくる。途中で雪のバランスを崩して落としたい。刀みたいに鍔をつければいいのかも。
長いので狭い所では取り回しが難しい。伸縮式の物干し竿が良いのかもしれない。
使い方
下から使う時はこんな感じ。雪がザラメになる前はもうちょっと軽く使えた気がする。あと長いのでこのような後ろにスペースがない場所で使うのはちょっと面倒。
この動画で使ってるのは雪を滑らせるためのシートとしてたまたま持っていたプラダンを挟んでみたバージョン。
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