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直管蛍光灯型LEDを導入する時はソケットの角度にも注意

デスクスタンドの直管蛍光灯を直管蛍光灯型LEDに取り換えてみた。アイリスオーヤマのLDG15T・D・5/7V2という製品。15型でRa83の昼光色、全光束750lm、消費電力4.9W。グロースターター式の蛍光灯機器に改造無しでそのまま取り付けられる。
 Amazonのレビューを読んでから買ったのだけど、格段に明るくなったという感想を抱く人もいれば、思ったほど明るくないという感想を抱く人もいた。自分はちょっと明るくなった気もするけれど大体同じくらいかなと思った。実際どうなのか照度計で確認してみた。

計測方法 

 蛍光灯スタンドの高さを蛍光灯の下端と直下に置いた照度計のセンサー面の間隔が500mmになるよう設定。照度計を蛍光灯の管の長軸と垂直な方向に100mmずつ机上を動かして測定した。蛍光灯の直下が0mmの原点。
 比較対象にした蛍光灯は使い古しのパナソニック製FL15ENW、ナチュラル色、全光束970lm、15W。
 使用した蛍光灯スタンドは三洋電機 KS-1501N けい光燈卓上スタンド、消費電力19W。

結果


 大体の領域で蛍光灯よりも蛍光灯型LEDのほうが1,2割明るいという結果になった。しかしスタンド直下は普通の蛍光灯のほうが1割ほど明るい。不思議に思ってマイナス方向(スタンドの奥方向)にも照度計を動かしてみたが蛍光灯との差はさらに開く結果となった。
 蛍光灯とLEDの明るさの比が最も大きくなるのは距離600mmの位置でLEDのほうが約26%明るい。
 蛍光灯型LEDを観察してみると「ランプ裏側」という刻印があり、表と裏が存在する。全光束を比較すると蛍光灯型LEDは蛍光灯より220lm少ないが、光を表側に集中することで明るさを補っている。うちの蛍光灯スタンドに取り付けると、その裏側が真上から45度ほど傾いた位置に来ていた。つまり蛍光灯型LEDの表側も真下方向ではなく45度ほど傾いたほうを向いているということらしい。スタンドの真下方向はLEDの正面から45度ほどずれた方向だということになる。正面から45度以上ずれると蛍光灯型LEDは蛍光灯に劣るようだ。
 蛍光灯のソケットは角度が調節できないので、このずれは直せない。蛍光灯のピンを差し込んでから90度回して固定するよくあるタイプのソケットだとソケットの切り欠きの方向が最も光量の多い表側となるということである。

直管蛍光灯型LEDを買うなら取り付ける機器のソケットの向きに注意

 卓上スタンド用途では真下から外れた場所での作業のほうが多いので、45度のずれはむしろ好都合だった。しかし、どこの蛍光灯機器でも都合のいい方向にソケットが向いているとは限らない。購入前に蛍光灯のソケットを確認して、切り欠きの向く方向に、別の言い方をすれば蛍光灯のプラグ4本で作られる面と垂直な方向に照らしたい場所があるかどうか見たほうがいい。そうしないと普通の蛍光灯を使っていた時より暗くなってしまう場合がある。下を照らしたいのに真横を向いてしまうような場合は直管蛍光灯型LEDを買うのは諦めて機器ごと交換したほうが満足できるはずだ。
(後から知ったのだけど口金回転式の直管蛍光灯LEDというものが売っているので検討してみても良いかもしれない。)

消費電力

 簡易型電力計エコワットで消費電力も測ってみた。
 パナソニック FL15ENWを付けた状態では30Wと出た。製品ラベルには19Wと書いてあるのにかなり大きめな値が出た。
 アイリスオーヤマ LDG15T・D・5/7V2を付けた状態では何時間待っても消費電力が0Whから動かなかった。どうも家にあった初代エコワットの精度では計測できないレベルの消費電力らしい。
 役に立たない結果だったが参考までに。



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