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なぜ富山県、とりわけ高岡市は歴史の教科書に出てこないのか(5) - 法則を破る人物も

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7. 戦後の政治

そして、民主党政権交代時に自民党の新人議員を送り出す現代になります。
他県では過去の政党だと思われている社民党と国民新党が異様に大きな存在感を持っているところなど、やっぱりこれまで見てきた通りの高岡だと思わせてくれます。

しかしそんな中、確かに歴史から埋没してはいるのだけれども、「早すぎたり遅すぎたりと間が悪かっただけで、意図的ではない」というタチバナ現象の定義から外れる例も出てきました。
元読売新聞社主の正力松太郎、別名ポダムさんは金にものをいわせて富山3区から当選1回で総理大臣の座を狙ってゆきます。結局、田中角栄らとの政争に敗れて科学技術庁長官ポストに落ち着きますが、高岡らしからぬ力強い野望を見せつけました。
このことはもう政府、マスコミが総力を挙げて歴史から消しにかかっています。

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以上、富山県呉西地区、高岡市が権力と微妙にずれたポジショニングをしてきた歴史を眺めてきました。これだけタチバナ現象で体制から距離を置いていても、歴史の教科書からは消されるかもしれないけれど、まあそれなりにやって行けるんだという気にならないでしょうか。

最後に、現在の権力が選んだ歴史を列挙してみます。

日本政府の選んだ物語

  • 米騒動
  • イタイイタイ病

高岡市の選んだ物語

  • 大伴家持の文学
  • 前田利長の支配
  • 金屋の鋳物 - 三協立山、銅器製造販売各社
  • 用水を整備した技術者 - 米作り農家

高岡市が最近追加した物語

  • 伏木の北前船 - 北前船資料館 - 伏木海陸運送
  • 山町筋の商業 - 土蔵造りの町資料館

東京支配を脱して発展するためにも、『日本の古き良き』などと言って押しつけられている画一的で閉鎖的な田舎のイメージと違った、あなたの呉西地区、高岡市の物語を持ってみることをおすすめします。

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